知人の女性が、こんなことをぼやいていました。「上司と話していると、怒られているように感じてとても嫌なんです」
その上司は、とにかく無駄のない理論的な話し方をするのだそうです。声も細くてかん高く、しかも一本調子で早口にまくしたてられるため、彼女は、「何でいつも私を責めるの?」と、不満を抱えているみたいです。
この上司のような「無駄のない理論的な話し方」は、ビジネスの相手ならば 信用を与え、スムーズに仕事を進めることができるでしょう。しかし、これにさらに「細くてかん高い声」と「早口」がセットになると、人間関係のコミュニ ケーションを円滑に進めていくためには、マイナスでしかない。
「細くてかん高い声」は神経質さを強調させるし、「早口」はせっかちで短気という印象を与えます。結局、周囲から、「あの人は冷たい人」と思われてしまう。
じゃあ、好印象を与える声ってどんな声でしょうか。
まずは男性の場合。男性はいつの時代でも誠実さと清潔感のある人が好かれ るのではないでしょうか? ボソボソ、ベタベタと暗い感じで話していては、不潔感の漂う声になってしまいます。とはいえ、あまりきっちりしすぎた声は、 クールさとドライさが強調され、近寄りがたく敬遠されやすい。また、男だからといって荒々しかったり、やたらとテンションが高く馴れ馴れしいのもどうかと 思います。
深みがあって落ちついた声は相手に安心感を与えますので、ビジネスの場でも相手の信頼を得ることができるでしょう。明るくてよく通る声は爽快さ、若々しさを感じさせ、場の空気を和ませます。これらはどれも「ストレートに相手に届く声」なのです。
(山本光洋著「モテ声」の法則~「第3章・声が人間関係をつくる」より抜粋)